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ゆー!!
2年B組、10年後の再会!カラオケは「Cosmos」で宇宙へ!
中学2年生のあの日から10年。あのカオスな2年B組の面々は、それぞれの道へ進み、社会の荒波にもまれながら、23、24歳になっていた。大人になった彼らは、芯を持ち、強く逞しく、そして少なからず「丸く」なっていた…はずだった。しかし、10年ぶりの同窓会と称したカラオケで、彼らの「カオス」は、形を変えて再び爆発することになる。
10年後の群像劇:それぞれの「今」
カラオケボックスの入り口で、まず鉢合わせたのは、サッカーウェア姿の愛田美亜と、ブラジル代表のユニフォームを着た白瀬玲央だ。美亜は女子プロサッカー選手、玲央は少年サッカーのコーチとなり、互いの活躍を称え合っている。
「玲央!ナイスヘディング!」美亜が言うと、玲央は「美亜も、相変わらずパワフルだな!」と笑う。
カフェ店員になった紅月恵斗は、エプロン姿でコーヒーのテイクアウトカップを手に登場。「みんな、お待たせ!俺が淹れたスペシャルブレンドだよ!」隣には、獣医師になった如月侖がいて、「恵斗、俺、猫舌だからブラックは無理だって言ったろ」と呆れているが、その表情にはどこか昔にはなかった穏やかさが見える。
「安吾先生、久しぶり!」現れたのは、体育教師になった安吾成美。ジャージ姿が板についている。彼女の隣には、小学校の先生になった今長杏奈がいる。バドミントン部の顧問も務めているようで、「安吾先生、今度練習試合組みませんか?」と話しかけている。
意外な転身を遂げたのは一村信。あの問題児が、なぜか大工として働くたくましい姿に。「よぉ!ちゃんと働いてるぜ!」と、ニカッと笑う。
アニメグッズ販売店の店員になった馬西功喜は、クールな表情はそのままに、最新のアニメグッズについて熱く語っている。
「どうもー!登録者数100万人の、勝清TVでーす!」軽快な挨拶で登場したのは、人気YouTuberになった大久保勝清。隣にいるのは、IT企業の若手社員としてバリバリ働く大峰健太だ。「勝清さん、僕の企画、そろそろ動画にしてくださいよ〜」と、相変わらずどこか気力のない声で話す健太だが、その瞳の奥には確かな輝きがある。
そして、その健太の肩に手を置いているのは、有名バーチャル歌い手として活躍する河川羽慰。ヘッドセットを外した彼は、相変わらずミステリアスな笑みを浮かべている。隣には、プロの音楽家として活躍する氷川啓がいる。彼の指は、まるでピアノを弾くように優雅に動いている。
カリスマ若手社長になった黒瀬明斗は、スマートなスーツ姿で登場。昔と変わらない完璧な笑顔は健在だ。「みんな、元気にしてたか?俺の会社、今度新規事業立ち上げるんだけど、誰か協力してくれないか?」と、早くもビジネスチャンスを伺っている。
有名ボカロPになった狐月萌は、相変わらずどこかフワフワした雰囲気だが、その才能は世界規模だ。隣には、中学校の音楽教師になった佐倉こなつがいる。「萌ちゃん、今度うちの学校で講演してくれないかな?」と、真剣な眼差しで頼み込んでいる。
アロマオイルの専門家になった白百合花は、優しい香りをまとい、ほんわかとした雰囲気はそのままに、どこか芯の強さも感じさせる。
大学教授になった鷹山蒼は、眼鏡の奥から鋭い視線を送る。「君たち、最近の特撮の歴史は追えているかね?」と、相変わらずオタク道を極めている。
野球グッズ専門店の店長になった田村涼は、相変わらず元気いっぱいで、「俺の店、今度セールやるから来てくれよな!」と営業も忘れない。
まさかの霊媒師になった兎田莉愛は、私服はまだ地味だが、顔は昔よりずっと明るくなっていた。「最近、学校の七不思議の相談が多くて…」と呟く姿には、もう暗い影はない。
スクールカウンセラーになった涛川舞湖は、昔と変わらず包容力のある笑顔で、みんなの話に耳を傾けている。
SNSのインフルエンサーになった二ノ宮翠は、キラキラしたファッションで登場。隣には、念願のアイドルになった羽音桜がいる。桜は「翠ちゃん、今度コラボ動画撮らない?」と、プロ意識の高さを見せる。
推しを追って有名声優になった羽立夕は、登場するやいなや、低音ボイスで「みんな、久しぶり!」と挨拶し、周りを驚かせる。隣には、アニメーターになった目黒愛がいる。夕と愛は、今でも最高のオタク仲間だ。
そして、カラオケボックスのモニターに、CMが流れる。そこに映し出されたのは、ブレイク中のお笑いコンビ、「カオス」。そう、浜田奨也と初山美子だ。二人は見事、夢を叶えていた。
「あの二人、ほんと売れたよな!」ディレクターになった日向仁が言うと、隣の図書館司書になった雪野ほなみが、小さく「うん…」と頷く。二人の関係は、まだ始まったばかりのようだ。
バスケの選手たちのマネージャーになった日瀬優希は、昔と変わらず世話好きで、テキパパとみんなのドリンクを注文している。
母の仕事を受け継いでコーディネーターになった星野怜は、昔のギャルの面影を残しつつも、洗練された大人の女性になっていた。
推しのアイドルグループのスタッフになった三ツ橋莉々は、いつもライブTシャツを着用。「もう、毎日が幸せなんです!」と、目を輝かせている。
先生方も登場!
「みんな、元気にしてたか!」
カラオケボックスのドアが開き、そこに立っていたのは、田中悠太先生だ。昔と変わらない穏やかな笑顔だが、そのツッコミのキレは健在だ。
「田中先生!」生徒たちが一斉に駆け寄る。
「君たちは…もう、どこへも向かっていないな!社会人になってるじゃないか!」田中先生のツッコミが炸裂する。
「おや、みんな立派になったねぇ!君たちの可能性は無限大だ!」大空夢彦校長先生が、なぜかシャンパン(ノンアルコール)を片手に登場。
「騒ぎすぎないようにしなさい。ここは公共の場だ」堅物厳教頭先生は、相変わらず厳格な表情だが、その目はどこか優しい。
「みんな、ストレス解消には、まず体を柔軟に!」柔軟美先生は、カラオケルームの狭いスペースでブリッジを始める。
「田中先生、生徒たちの幸福度を数値化すると、99.8%ですね。残りの0.2%は、カラオケの音響環境によるものです」数野計先生が、データ分析の結果を報告。
「君たちの人生は、まさに壮大な歴史絵巻だな!」歴史語先生は、なぜか袴姿で登場。
「Oh! マイ、スチューデンツ!ラーメン、イズ、グレート!」キャサリン先生は、手にしたラーメンのどんぶりを掲げる。
「みんなの筋肉、まだ健在か!?気合いを入れて歌うべし!」筋肉剛先生は、タンクトップ姿で、カラオケマイクを握っている。
最後の合唱:Cosmos!
盛り上がりも最高潮に達した頃、誰からともなく声が上がった。「ねぇ、みんなで歌わない?あの曲!」
「Cosmos!!!」
誰かが選曲すると、イントロが流れ出す。10年前、合唱コンクールでカオスを巻き起こしたあの曲だ。
ピアノ伴奏は、当然のように狐月萌。相変わらず低音は苦手だが、彼女の指が奏でる音は、昔よりもずっと力強い。
ソプラノパートリーダーだった佐倉こなつの透き通る歌声が、リードする。「光の声が〜」
アルトパートリーダーだった羽立夕の、深みを増した歌声が続く。「君も星だよ〜」
男性パートリーダーだった黒瀬明斗は、完璧な歌声で全体を支える。「みんなみんな〜」
指揮者は河川羽慰。あの頃とは違い、真剣な表情で指揮棒を振っている。
あの頃の音程のずれも、奇妙なアドリブも、今はもうない。それぞれの人生を歩み、様々な経験を積んだ彼らの歌声は、力強く、そして温かいハーモニーとなって、カラオケルームに響き渡る。
歌い終わった瞬間、部屋には拍手と、そして少しの沈黙が訪れた。誰もが、あのカオスで、楽しくて、かけがえのない2年間を思い出していた。
「みんな…」田中先生は、マイクを握り締め、少しだけ声を震わせた。「本当に、みんな…ありがとう。君たちは、私の人生を、本当に…面白くしてくれた!」
田中先生の目には、また大粒の涙が浮かんでいた。
2年B組の絆は、10年の時を経ても、決して消えることはなかった。彼らは、あのカオスな日々を共に過ごした仲間として、これからも、それぞれの「Cosmos」を歌い続けていくのだろう。そして、またいつか、この場所で、あの頃と変わらない、いや、さらにパワーアップした「カオス」を巻き起こすことを誓って。
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