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世界の終わりの終わり 佐藤友哉

ダイヤモンド
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わたしは佐藤友哉という作家を信じていた。文芸的ではないにしろ、小説を面白くするためには手段を厭わない、勇気ある捻くれ者だと信じていた。
この小説が刊行される前に、彼は『1000の小説とバックベアード』という小説で三島由紀夫賞を受けた。そしてその『1000の小説とバックベアード』も、この小説と同じく、小説を書くとはどういうことなのか、という命題が課されているわけだが、しかしこの『世界の終わりの終わり』には、その問題についての打破がなかった。有り体に言えば、保守的だった。わたしは、脳内佐藤に裏切られたのだった。
確かに印象的な出来事はたくさんあるのだが、しかしそれは単一の問題に対する回答を小出しにしたものであって、それ自体が示唆を含んだものではなく、それは02〜04年(この小説は2007年に刊行されたが、連載自体はこの年代になされた)の佐藤が意図を実現し得るほどの能力を獲得していなかったことによるものなのだと、そういう結論に至らざるを得ない。


(2007年)
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