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カオス学園④

ゆー!!
文化祭!狂乱のステージと創造の混沌
体育祭の興奮冷めやらぬまま、2年B組は次なるビッグイベント、文化祭へと突入した。彼らが選んだ出し物は、まさかの「演劇」。果たして、このカオスなクラスは、一体どんな物語を紡ぎ出すのか?
企画会議からして前途多難
「演劇か…君たちは一体、何を演じるつもりなんだ…」田中先生は企画会議の時点で既に疲弊していた。
「やっぱりお笑い系がいいですよね!」浜田奨也が目を輝かせる。「美子、ネタ考えようぜ!」隣の初山美子は「む、無理だよ…」と顔を赤らめる。
「宇宙の真理を表現するなら、やはりギリシャ悲劇でしょう」鷹山蒼が真顔で提案する。「仮面ライダー的な要素も入れたいんですが」
「いやいや、ラブストーリーでしょ!玲央くんと花ちゃんが主役!」と二ノ宮翠がぶりっ子をかますと、白百合花は「え、えぇっ!?」と顔を真っ赤にし、白瀬玲央は照れくさそうに頭をかく。しかし、その裏で今長杏奈と花道紗奈、星野怜の一軍女子グループが白百合花をライバル視し、「花なんて目じゃないわよ!」とメラメラと闘志を燃やしていた。
「私は妖怪の役がいいな…」と兎田莉愛が呟くと、特別支援の寄り添い愛先生が「莉愛さんの個性は、きっと舞台でも輝くわ」と優しく微笑む。
「脚本の最適な構成を計算すると、演劇の成功確率は78.5%です」と、数学の数野計先生がすかさずデータ分析を始める。
結局、様々な意見が飛び交った結果、筋書きはまるで意味不明な「勇者が魔王を倒しに行くが、途中でアイドルになり、最終的に宇宙人と友情を育む物語」という、田中先生も頭を抱える代物になった。
稽古風景はさらにカオス
稽古が始まると、教室はさらに混沌と化した。
主役の勇者役は、男女モテの黒瀬明斗。「ははっ、任せてください!」と爽やかにセリフを言うが、なぜか時々ゲームの必殺技名を叫んでしまう。
魔王役は、クールな如月侖。「フン、面白い。貴様が私を倒せるか…(猫なで声)」と、時折猫のような仕草が入る。彼の犬アレルギーを知っている紅月恵斗は、魔王が犬を召喚するシーンで、わざとぬいぐるみの「幾何学」をぶつけて妨害していた。「ぎゃあああ!犬だ!」と侖が叫び、稽古は中断。
「もっと感情を込めなさい!魂で演じるのです!」音楽の音符高音先生が、指揮棒を振り回しながら熱血指導。羽立夕は、その歌唱力と演技力で、アドリブ満載の歌を披露し、目黒愛は「夕ちゃん、最高!」と漢字を間違えながら応援する。
「お、おい、稽古中にスマホいじるなよ!」日瀬優希が日向仁に注意するが、仁は「うるせーな、ほなみのSNSチェックしてるんだよ!」と顔を赤らめる。雪野ほなみは、それを聞いてさらに顔を赤くし、ジャンプ力がいつも以上に上がっていた。
「私の役は、メイクが命!」と羽音桜は、メイク道具を広げて他の女子に指南。「美意識のない女子は舞台に上がれないわよ!」隣で二ノ宮翠が「私も可愛いメイクしたいです!」と目をキラキラさせる。
「分解して組み立て直せば、完璧な舞台装置ができるはず…」技術の螺子巻夫先生は、舞台の小道具を分解し始める。家庭科の味見育子先生は、差し入れのお菓子が美味しすぎて感動の涙を流していた。
本番!奇跡と爆笑のステージ
そして文化祭当日。体育館には多くの保護者や生徒が集まっていた。
「さあ、君たちの無限の可能性を、このステージで爆発させるのだ!」校長の大空夢彦先生が、張り裂けんばかりの声で開会を宣言。教頭の堅物厳先生は、舞台裏で台本のチェックに余念がない。
幕が上がる。
勇者(黒瀬明斗)が魔王(如月侖)を倒しに行く道中。突然、愛田美亜がサッカーボールを持って現れ、「魔王、サッカーで勝負だ!」と無茶な提案。それに乗っかって、馬西功喜が野球ボールを投げ、田村涼が「ストレートが一番だぜ!」と応援する。
舞台は突如、歌とダンスのステージへ。勇者(黒瀬明斗)は、なぜかアイドル衣装に早着替え。三ツ橋莉々が「推しー!」とサイリウムを振り回し、客席から黄色い声援が飛ぶ。狐月萌が作ったボカロ曲に合わせて、全員で謎のダンスを踊り出す。
そこに、宇宙人の役で登場したのが、大峰健太。いつもは無気力な彼だが、舞台上ではなぜか目が覚め、テンションが爆上がり。「地球の諸君!宇宙の真理を教えよう!」と、どこか面白いことを言い放つ。河川羽慰は、健太のセリフに合わせたアドリブで、さらに舞台をかき回す。
クライマックス。魔王と勇者の最終決戦…のはずが、突如、勇者と宇宙人が友情を育む流れに。大久保勝清が「いや、ツッコミ役は俺だろ!」と舞台袖から叫び、浜田奨也は「このアドリブ、最高!」と爆笑する。
そして、田中悠太先生。「君たちは一体どこへ向かっているんだ…!台本と全然違うじゃないか!」と、舞台の袖からキレッキレのツッコミを入れ続ける。生徒指導の番長正義先生は、舞台上での騒ぎを見て「フン、元気なのは良いことだ!」と満足そうに腕を組み、ヘルパーの世話焼介助先生は、舞台裏で慌てる生徒たちにお茶を配っていた。
幕が下りた瞬間、体育館は割れんばかりの拍手と爆笑に包まれた。筋書きは滅茶苦茶だったが、2年B組の生徒たちの個性がぶつかり合い、予測不能な展開が次々と繰り広げられたことで、観客は最高のエンターテイメントを体験したのだ。
田中先生は、深く、深くため息をついた。文化祭は無事に終わった。しかし、彼の苦労は、まだまだ続きそうだ。

この2年B組の物語、次はどんなハプニングが待ち受けていると思いますか?
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